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経理の転職(実務経験者)

【経理カーストのリアル実態】大企業経理部の6つの階層とは?

経理の6つの「カースト」とは?大手企業経理部のリアルな実態を紹介!

経理の6つの「カースト」とは?大手企業経理部のリアルな実態を紹介!

組織規模の大きい大企業の経理部では、大きく分けて6種類の人が働いています。

これを経理のカースト(ピラミッド状の階層構造)と呼ぶことがあります。

この記事では、経理のカースト別の仕事内容や平均年収の実態を解説します。

大手企業の経理部のリアルな実態を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

経理の6つのカーストとは?

経理のカーストとして、以下の6つの職位があります。

  1. CFO(最高財務責任者)
  2. 経理部長(本社部門)
  3. 経理部長(子会社)
  4. 経理課長・マネージャー職
  5. 経理係長・リーダー職
  6. 役職なしの経理スタッフ(平社員)

以下では、それぞれの階層の仕事内容や平均年収についてみていきましょう。

 

CFO(最高財務責任者)

CFO(最高財務責任者)は、企業の財務戦略を統括する重要な役職です。

具体的には、資金調達や投資戦略の策定、予算管理、財務報告の監督を行います。

また、株主や取締役会に対する財務情報の提供も彼らの責任です。

CFOは、企業の経営陣の一員として、戦略的な意思決定に深く関与するため、経営全般に関する知識と経験が求められます。

日本国内におけるCFOの平均年収は、企業の規模や業界によって異なりますが、一般的には1500万円から3000万円程度とされています。

特に大手企業では、さらに高額な報酬が支払われることもあります。

CFOになるためには、経理や財務の専門知識に加えて、リーダーシップやコミュニケーション能力も重要です。

これらのスキルを磨くことで、経理カーストの上位層への昇進が現実的になります。

経理職の方々がCFOを目指す際には、MBA取得や公認会計士資格の取得も有効な手段となるでしょう。

 

経理部長(本社部門)

経理部長(本社部門)は、企業の財務管理を統括し、経営陣と密接に連携して戦略的な意思決定をサポートします。

具体的には、予算の策定や管理、財務報告の作成、内部統制の強化などが主な業務です。

また、他部門との調整や部下の育成も重要な役割となります。

大手企業では、経理部長の平均年収は1,000万円から1,500万円程度とされ、業界や企業規模によって変動します。

このポジションは、CFOへのステップアップを目指す上で重要な位置づけとなり、経理部全体のパフォーマンスを向上させるためのリーダーシップが求められます。

経理部長として成功するためには、財務知識だけでなく、コミュニケーション能力や問題解決力も不可欠です。

さらに、近年ではデジタルトランスフォーメーションの進展により、新しい技術を活用した効率的な業務運営が求められるようになっています。

経理部長は、企業の持続的成長を支える重要なポジションであり、その責任と報酬は非常に大きいものです。

 

経理部長(子会社)

経理部長(子会社)の役割は、子会社の財務全般を管理することにあります。

具体的には、予算の策定や管理、決算業務、資金繰りの調整、税務対応など多岐にわたります。

また、親会社との連携も重要で、親会社の方針に基づき適切な財務戦略を策定する必要があります。

彼らは経理チームのリーダーとして、部下の育成や指導も担います。

これにより、組織全体の財務健全性を維持し、ビジネスの成長を支える役割を果たします。

経理部長(子会社)の平均年収は、企業規模や業界により異なりますが、一般的には700万円から1,200万円程度とされています。

大手企業の子会社であれば、より高い水準が期待できるでしょう。

年収の他に、業績連動型のボーナスや福利厚生も充実している場合が多く、総合的な報酬パッケージが魅力的です。

昇進や転職を考える際には、これらの要素を総合的に考慮することが重要です。

経理部長としての経験を積むことで、さらなるキャリアアップの可能性が広がります。

 

経理課長・マネージャー職

経理課長やマネージャー職は、企業の財務管理において重要な役割を担っています。

このポジションでは、部下の指導やチームのマネジメントが主な業務となります。

具体的には、月次決算や年次決算の取りまとめ、予算の策定・管理、内部統制の強化などが挙げられます。

経理課長は、部門の業務効率を向上させるための改善策を考案し、実行することも求められます。

また、部下の育成やスキルアップをサポートし、チーム全体のパフォーマンスを高める役割も担っています。

平均年収については、企業の規模や業界によって異なりますが、日本国内ではおおよそ600万円から900万円程度とされています。

大手企業の場合は、さらに高い年収が期待できることもあります。

経験やスキル、実績によっても年収は変動しますが、経理課長としての経験を積むことは、さらに上位の役職へのステップアップに繋がる可能性も高いです。

経理課長を目指す方は、財務に関する専門知識を深めるとともに、リーダーシップやコミュニケーション能力を磨くことが重要です。

 

経理係長・リーダー職

経理係長やリーダー職は、一般的に経理部門における中間管理職として、重要な役割を担っています。

具体的な仕事内容としては、日々の会計業務の監督、月次・年次決算の取りまとめ、部下の指導や育成、さらには他部門との連携を図るための調整役などがあります。

経理係長は、数字の正確さを保ちながら、チーム全体の効率を上げるための改善策を講じることが求められます。

彼らの仕事は、単なる数字の管理にとどまらず、経営判断に必要な情報を提供することも含まれます。

平均年収については、企業の規模や地域によって異なりますが、日本国内の大手企業での経理係長の年収は、500万円から700万円程度が一般的です。

ただし、外資系企業や特定の業界では、これより高い年収を得ることも可能です。

加えて、資格取得やスキルアップにより、さらなる昇進や給与アップを目指すことができます。

経理の専門性を活かし、キャリアパスを描く上で、この役職は大変重要なステップとなるでしょう。

 

役職なしの経理スタッフ(平社員)

経理部門で役職のない経理スタッフ、いわゆる平社員の役割は多岐にわたります。

日常的な業務としては、伝票の入力や請求書の処理、経費精算などが中心です。

これらの作業は、会社の財務状況を正確に把握するための基礎となります。

また、月次決算や年次決算の補助業務も担当します。

これらの業務を通じて、経理スタッフは会社の金銭の流れをしっかりと理解する力を養います。

平均年収についてですが、経験や地域によって差はあるものの、一般的には300万円から400万円程度が相場です。

ただし、スキルや資格を持っていると昇給のチャンスも広がります。

特に、日商簿記2級や3級の資格を持っていると、業務の幅が広がり、より専門的な仕事に携わることができるようになります。

経理スタッフとしての経験を積むことで、将来的には係長や課長といった役職への昇進も見込めます。

このため、日々の業務に真摯に取り組み、着実にスキルを磨くことが重要です。

経理の基礎をしっかりと学び、実務経験を積むことで、キャリアアップの道が開けるでしょう。

経理のカーストについて知っておくべきこと

↓経理職として出世を目指すなら、以下のようなポイントを理解しておくことが大切です。

  1. 自分の経理カーストは「入社時点」でおおよそ決まっていることが多い
  2. 出世したいなら最初から管理職になれる可能性のある求人を狙うべき

こちらも順番に見ていきましょう。

 

1. 自分の経理カーストは「入社時点」でおおよそ決まっていることが多い

あなたがどの経理カーストに配属されるか?

あるいは、将来的にどのカーストまで出世を狙えるか?は、会社に入社した時点でおおよそ決まっていることが多いです。

採用の入口がどこだったか?によって、その後の昇進や異動ののびしろを決めてしまうことが多いのです。

例えば、本社の経理部門にスタッフとして採用されると、将来的にCFOを目指すキャリアパスが開けることが多い一方で、

子会社のスタッフとして経理に採用されると、どれだけ頑張っても部長止まり…ということがあるのです。

もちろん、入社時点での配属が100%全てを決定するわけではないですが、出世に有利な入り口と、そうでない入口があるのは事実です。

経理として出世したい人は、この点はよく理解した上で転職活動をしていくことが大切になるでしょう。

 

2. 出世したいなら、最初から管理職になれる可能性のある求人を狙うべき

経理職で出世を目指すなら、最初から管理職になれる可能性のある求人を狙うのが賢明です。

転職サイトなどで求人を探すときには、「経理管理職」とか「将来の管理職候補」といったかたちで募集されている求人に注目してみてください。

求人に応募する際は、経理としての適性をアピールするほかに、リーダーシップ能力やチームマネジメントの経験を自己PRするようにしましょう。

企業の成長に直接貢献できる立場であるため、昇進の機会も多く、キャリアアップの道が開けます。

 

まとめ

今回は、経理の6種類のカーストについて解説しました。

カーストのどの階層で仕事をするか?によって、期待される役割や稼げる年収は違ってきます。

参考にしてみてください。

  • この記事を書いた人

ブログ管理人

1985年生まれの大阪人。好きな漫画は闇金ウシジマくんで趣味は英会話。妻と4歳娘の三人暮らし。
三流大学を卒業後、新卒で飛び込み営業マンになるも心を病んで退職→会計事務所(税理士業界)で働いてから経理に転職しました。
15年以上ずっと会計分野でサラリーマンしつつ、副業で会社経営もやってます。気づいたら副業収入の方が多くなってました。現在法人3期目(感謝!)

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