会計事務所って未経験資格なしでも働ける?
↑結論から言ってしまうと働けます。
会計事務所は「未経験・資格なし」の人向けの正社員求人はたくさんありますよ。
(まだ税理士試験の科目合格が1科目もない人や、簿記2級もなしの人でも働ける)
この記事では、会計事務所で働く無資格職員(税理士補助)の採用の実態について紹介します。
給料が良くて働きやすいホワイトな事務所に採用されるコツも解説しますので、参考にしてみてください。
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会計事務所は未経験資格なしでも働ける!実際の職場はこんな感じ
↓会計事務所に未経験資格なしで正社員採用された場合、以下のような職場環境で働くことになります。
- 職員の多くは税理士試験の受験生
- 会計事務所の職員は年齢高めの人が多い
- 無資格者の仕事内容は税理士有資格者とまったく同じ
- 会計事務所に未経験資格なしで入社した場合の平均年収
それぞれの内容について詳しく説明していきます。
1. 職員の多くは税理士試験の受験生
職員の多くは「税理士試験の受験生」として働いています。
会計事務所では、未経験や資格なしでも採用されることがありますが、そこで働く職員の多くは将来の税理士を目指して試験勉強を続けています。
この環境は、実務経験を積みながら勉強を進めることができるため、非常に魅力的です。
日常業務を通じて得られる実務知識は、試験対策にも大いに役立ちます。
また、試験勉強と仕事の両立には高い時間管理能力が求められますが、この経験は将来のキャリアにおいても大きな財産となるでしょう。
税理士資格を取得することで、さらに専門的な業務に携わることができ、キャリアアップの道が開けます。
未経験や資格なしでも、会計事務所は成長の機会を提供してくれる場です。
2. 会計事務所の職員は年齢高めの人が多い
会計事務所の職員は、一般的に年齢層が高めです。
20代前半という人はとても少ない印象ですね。
若い人でも25歳以上〜が中心で、30代から未経験で会計事務所に入社してくる人もたくさんいます。
(中には40代からキャリアスタートという人もいます)
会計事務所職員の年齢層が高めな理由は、税理士試験が社会人向けのルールになっているからです。
税理士試験は学生時代から目指す人より、社会人になってから勉強を始める人が多い試験なのです。
このような背景から、年齢に関係なく挑戦できる環境が整っていることが、税理士業界の特徴の一つと言えるでしょう。
無資格者の仕事内容は税理士有資格者とまったく同じ
会計事務所に未経験資格なしで入社した場合、「税理士補助」という肩書きで仕事をすることになります。
税理士補助の仕事内容は、税理士有資格者とまったく同じです。
例えば、顧問先の経営者との打ち合わせや、税務申告書の作成、財務諸表の分析など、幅広い業務に携わります。
このような業務を通じて、多くの知識と経験を積むことができ、実践的なスキルを身につけることが可能です。
また、税理士試験を目指す受験生にとっても、実務経験は非常に貴重であり、試験勉強と並行して実務をこなすことで、知識の定着が図れます。
未経験者でも、積極的に学ぶ姿勢を持ち続ければ、税理士有資格者と同じレベルの仕事をこなせるようになります。
会計事務所での経験は、将来のキャリア形成において大きな強みとなるでしょう。
4. 会計事務所に未経験資格なしで入社した場合の平均年収
未経験で資格がない状態で会計事務所に入社した場合の平均年収は、約250万円から350万円とされています。
この金額は、地域や事務所の規模によって異なることがありますが、一般的にはこの範囲が多いです。
初任給は比較的低めですが、経験を積むことで昇給のチャンスがあります。
また、税理士試験の合格や実務経験の積み重ねにより、年収アップが期待できます。
未経験であっても、実際の業務を通じてスキルを磨くことで、将来的な年収の向上が可能です。
さらに、会計事務所では資格取得のための支援制度を設けているところも多く、資格取得後には給与が上がることも一般的です。
したがって、未経験からでも努力次第でキャリアアップが可能な環境が整っています。
未経験資格なしの人が会計事務所に採用されるコツ
↓未経験で資格で会計事務所に採用されるためには、以下のようなポイントを押さえて転職活動を進めていくと良いでしょう。
- 営業マンの経験があればアピールすると良い
- 自主的に学べる姿勢を自己PRする
- 税理士志望者は「なぜ税理士になりたいのか?」を明確にしておく
- 未経験者は転職エージェント(無料で使えるところ)をフル活用すべき
1. 営業マンの経験があればアピールすると良い
営業マンの経験は、会計事務所への転職において大きな強みとなります。
営業経験を通じて培った「コミュニケーション能力」や「交渉力」は、顧客との信頼関係を築く上で非常に有効です。
会計事務所では、顧客の経営状況を理解し、適切なアドバイスを提供することが求められます。
そのため、営業マンとしての経験を活かして、顧客のニーズを的確に把握し、提案できる能力をアピールすることが重要です。
また、営業職での成果や、具体的なエピソードを面接で語ることで、面接官に対する説得力を高めることができます。
特に、未経験で資格がない場合は、他の応募者との差別化を図るために、営業で培ったスキルをしっかりと伝えることが採用への近道です。
2. 自主的に学べる姿勢を自己PRする
自主的に学べる姿勢を自己PRすることは、未経験資格なしで会計事務所に挑戦する際に非常に重要です。
特に「会計事務所」では、日々の業務を通じて新しい知識やスキルを吸収することが求められます。
例えば、日商簿記や会計ソフトの操作方法は、独学で学ぶことが可能です。
面接では、これまでに自主的に学んだことや、その成果を具体的に伝えると良いでしょう。
例えば、独学で簿記の基礎を学び、実際に家計簿をつけるなどの実践を通じて得た知識を具体的に説明するのは効果的です。
また、オンライン講座や書籍を利用して、最新の会計知識を常にアップデートしていることをアピールするのも有効です。
このように、自主的に学ぶ姿勢を示すことで、採用担当者に対して成長意欲の高さを印象付けることができます。
3. 税理士志望者は「なぜ税理士になりたいのか?」を明確にしておく
税理士を目指す理由を明確に伝えることは、採用において非常に重要です。
未経験や資格がない場合でも、なぜその道を選んだのかをしっかりと説明することで、面接官に熱意を伝えることができます。
例えば、会計業務に興味を持ったきっかけや、数字に強いことを活かしたいという思いを具体的に話すと良いでしょう。
また、「税理士」という職業がどのように社会に貢献できるのか、自分自身のキャリアビジョンと結びつけて説明することも大切です。
さらに、税理士としての将来の目標や、どのように成長していきたいかを語ることで、長期的な視点を持っていることを示せます。
このように、自分の言葉でしっかりとした理由を伝えることが、採用の成功につながるのです。
4. 未経験者は転職エージェント(無料で使えるところ)をフル活用すべき
未経験で資格なしの方が会計事務所への転職を考える際、転職エージェントの活用は非常に重要です。
特に、会計事務所の業界は専門性が高く、未経験者にとってはハードルが高く感じられることが多いですが、転職エージェントは業界に精通したアドバイザーが在籍しており、適切なアドバイスを受けられます。
無料で利用できるため、金銭的な負担もありません。
また、エージェントは企業との強いコネクションを持っているため、未経験者でも採用されやすい求人情報を提供してくれることがあります。
さらに、面接対策や履歴書の書き方についてもサポートしてくれるので、準備不足を心配することなく転職活動に臨めます。
特に、会計事務所のような専門的な職場では、転職エージェントのサポートを受けることで、未経験者でもスムーズに業界に足を踏み入れることが可能になるのです。
会計事務所の仕事はきついので覚悟が必要(でも学べることは多い)
会計事務所に未経験資格なしで採用された場合、仕事はかなりきついと覚悟しておく必要があります。
もっとも、その分だけ多くのことを学べる職場でもあることは間違い無いです。
↓ここでは、以下のようなことを知っておいてください。
- 繁忙期(確定申告時期)は本当に激務
- 税理士試験の勉強との両立はかなりしんどい
- 会計事務所で働くと経理事務の3倍のスピードで成長できる
- お客さんは経営者なのでレベルの高い仕事ができる
- 社長から「先生」と呼ばれる仕事
- いわゆる「ブラック事務所」には注意が必要
以下では、それぞれの内容について詳しく説明していきます。
繁忙期(確定申告時期)は本当に激務
繁忙期、特に確定申告時期は、会計事務所にとってまさに激務の時期です。
この時期、多くの職員が連日遅くまで働き、休日出勤も珍しくありません。
特に「未経験」や「資格なし」で入社したばかりの職員にとっては、初めての繁忙期が大きな試練となります。
膨大な量の書類やデータを扱いながら、正確さを求められるため、緊張感が常に漂っています。
しかし、この厳しい環境の中でこそ、実務経験が積まれ、スキルが磨かれていきます。
確定申告時期に得られる経験は、他の時期には得られない貴重なものです。
このような状況を乗り越えることで、会計事務所でのキャリアが大きく成長するのです。
繁忙期を通じて、職員は税理士としての実力を高め、次のステップへと進む準備を整えます。
税理士試験の勉強との両立はかなりしんどい
税理士試験の勉強と会計事務所での勤務を両立するのは、確かに大変な挑戦です。
特に繁忙期の業務量は増えるため、時間のやりくりが重要になります。
多くの受験生は、仕事の後や休日を利用して勉強時間を確保しています。
さらに、試験勉強は長期戦であるため、モチベーションを維持する工夫も必要です。
例えば、勉強する内容を細分化し、達成感を得られるようにすると良いでしょう。
また、職場の理解や協力も不可欠です。
上司や同僚に試験勉強のことを共有し、サポートを得ることで、よりスムーズに両立できる可能性があります。
会計事務所での実務経験は、試験科目の理解を深める助けにもなりますが、無理をしすぎないように、適度な休息を取ることも大切です。
試験に向けた準備と業務のバランスを取りながら、着実に目標に向かって進むことが成功への鍵となります。
会計事務所で働くと経理事務の3倍のスピードで成長できる
会計事務所で働くと、経理事務に比べて3倍のスピードで成長できると言われる理由は、実務経験の質と量にあります。
会計事務所では、税務申告や決算業務など「専門的な業務」に直接携わる機会が多く、短期間で多くの知識を吸収することが可能です。
特に「未経験」や「資格なし」の状態でも、実践を通じて学ぶことができるため、成長のスピードが格段に速くなります。
また、顧客である企業の「経営者」と直接コミュニケーションを取ることで、ビジネスの全体像を理解する力が養われます。
こうした環境での経験は、税理士試験の勉強や将来のキャリアにおいても大きなアドバンテージとなります。
会計事務所での業務は「多岐にわたる」ため、幅広いスキルを身につけることができ、結果として「経理事務」よりも早く成長することが期待できるのです。
お客さんは経営者なのでレベルの高い仕事ができる
経営者を相手にする会計事務所の仕事は、非常にやりがいがあります。
お客さんは企業のトップである経営者たち。
彼らは税務や財務の専門知識を求めており、こちらのアドバイスが企業の成長や戦略に直結します。
このため、求められる「仕事のレベル」は高く、常に最新の知識が必要です。
未経験でも、経営者の視点を理解し、ビジネスの本質を捉える力を養うことができれば、信頼を得ることができます。
さらに、経営者から直接フィードバックを受ける機会も多く、実践的なスキルを磨く絶好の環境です。
こうした経験は、他の業界では得られない貴重なものとなり、キャリア形成において大きな強みとなります。
社長から「先生」と呼ばれる仕事
社長から「先生」と呼ばれる仕事は、会計事務所で働く中で得られる特別な称号です。
これは、税務や会計のプロフェッショナルとしての信頼を示すものです。
特に経営者にとって、税理士や会計士はビジネスの重要なパートナーであり、彼らの助言やサポートは経営の成功に直結します。
未経験や資格なしであっても、会計事務所での経験を積むことで、こうした「先生」としての役割を果たせるようになります。
特に、簿記や税法の知識を深め、実務経験を重ねることで、その信頼はさらに高まります。
社長から「先生」と呼ばれることは、単なる称号ではなく、専門知識と経験に基づく信頼の証です。
会計事務所でのキャリアは、こうした信頼関係を築くための貴重なステップとなります。
いわゆる「ブラック事務所」には注意が必要
「ブラック事務所」と呼ばれる会計事務所には注意が必要です。
未経験や資格なしで入社を考える際、魅力的な条件に惹かれることもあるでしょう。
しかし、実際には過酷な労働環境や不当な待遇が待っていることも少なくありません。
例えば、長時間労働が常態化している事務所や、税理士試験の勉強時間を確保できない職場環境は避けるべきです。
また、職場の人間関係が悪化している場合、精神的な負担も大きくなります。
事前に口コミや評判を調べ、信頼できる情報を集めることが重要です。
転職エージェントを活用し、事務所の内部事情を把握するのも一つの手段です。
安心して働ける職場を選ぶために、慎重に情報を集めましょう。
まとめ
会計事務所は未経験や資格がなくても転職可能で、努力次第で成長できる環境です。
仕事は忙しく覚悟が必要ですが、学べることが多く、経営者と接する経験やスキルアップのチャンスも豊富です。
転職活動をこれから始める方は、準備をしっかり整えて転職活動を進めていくようにしましょう。